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電子印鑑の作成(認印・データネーム印・角印・小判型)

名前を入れると印影ができる。300dpiの透過PNGかSVGで保存して、PDFや請求書に貼る。入れた名前はブラウザの外に送らない。

種類

文字の向き

書体(この端末にあるフォント)

追加したフォントはこのページを開いている間だけ使える。

大きさ

色

できあがり

押印欄
画面での実寸の目安(画面によってずれる)

SVGは文字をフォント名のまま書き出す。同じフォントが入っていない端末で開くと書体が変わるので、形を固定したいならPNGを使う。印影の画像は本人の証明にはならない。使ってよい書類は社内の押印の決まりに従う。

種類を選んで名前を入れ、PNGで保存すると300dpiの透過画像になる

  1. 上の種類から、認印、日付印(データネーム印)、角印、小判型のどれかを選ぶ。
  2. 名前を入れる。日付印は上段・日付・下段の3つで、日付は今日が入っている。角印は会社名を入れ、改行すればその位置で行が分かれる。
  3. 書体を選ぶ。一覧に出るのはこの端末に入っているフォントだけで、楷書体がなければ手元のフォントファイルを追加する。
  4. 大きさをmmで入れる。認印は10.5〜13.5mm、角印は18〜24mmあたりが紙の印鑑と同じ見た目になる。px指定に切り替えると、ピクセル数をそのまま決められる。
  5. 「PNGで保存」を押す。背景が透明なので、PDFや請求書の文字の上に重ねても下の字が透ける。

300dpiをPNGに書き込み、縦書きは1文字ずつ枠に合わせて伸ばす

大きさは300dpiでピクセルに直す。12mmなら12÷25.4×300で141.7、四捨五入して142ピクセル四方になる。300dpiにしたのは、印刷で粗さが目立たない下限として使われる値だからで、それ以上にしても画面では違いが見えず、ファイルが重くなるだけだった。保存するPNGには、PNGの仕様にあるpHYsという区画で「1メートルあたり11,811ピクセル」と書き込んでいる。ブラウザの保存機能はこの区画を書かないので、できたPNGをページの中で開き直し、区画を差し込んでから渡している。画像を開くソフトがこれを読めば、300dpiの画像として扱う。

縦書きは、1文字ずつ置き場所を計算して並べている。認印の丸い枠に2文字を入れると、1文字の高さは幅の6割ほどに縮む。手彫りの印鑑も同じで、文字を潰して丸に収めている。最初は文字の大きさを揃えたまま縦に積んでみたが、丸の上下が余って判子らしく見えなかった。長音の「ー」とかっこは、縦書きでは90度回して置く。データネーム印の日付は、和暦なら令和が2019年5月1日、平成が1989年1月8日からで、日付の欄に入れた日をその日の元号で書く。

かすれは、印影の一部を小さな点と線で削って作る。削る位置は乱数だが、同じ「かすれ方」の番号から同じ並びが出るので、URLを送れば相手の画面にも同じかすれが出る。SVGは文字を画像にせず、フォント名のまま書き出す。文字の形をパスにすると選んだフォントの形を抜き出す処理が要り、それはブラウザの外の部品なしでは作れなかった。

電子印鑑は、印影の画像であって本人の証明にはならない。電子署名法第2条は、電子署名を「本人が作ったことを示せる」「改変されていないか確かめられる」の両方を満たす措置としていて、第3条の、本人による電子署名があれば真正に成立したものと推定する、という決まりもこの電子署名が前提だ。画像はコピーすれば誰でも同じものを貼れて、貼ったあとに書類を書き換えても気づけないので、どちらにも当たらない。一方で、内閣府・法務省・経済産業省の「押印についてのQ&A」は、特段の定めがある場合を除き、契約に押印をしなくても効力に影響は生じないと答えている。電子印鑑は、社内の回覧や確認済みの印として、社内の押印の決まりが認める書類に使う。

確かめた資料は次のとおり。どれも2026年10月19日に確認した。

PNGに解像度を書き込む部分は、Nodeで大きさの違う透過PNGを作って書き込み、Pythonの画像ライブラリで開き直して確かめた。

対応していないものもある。篆書体や古印体のフォントは埋め込んでいないので、端末になければ選べない。会社の代表者印のように社名を円の縁に沿って並べる丸印、二重の枠、実印や銀行印のように登録して使う印鑑の代わりは作れない。

電子印鑑を作る前に引っかかりそうなところ

電子印鑑を貼ったPDFは、押印した書類と同じ扱いになるか

ならない。印影の画像は誰でも複製できるので、電子署名法の電子署名にも、民事訴訟法第228条第4項の本人の押印にも当たらない。取引先から押印した原本を求められたら、紙に押すか、電子署名のサービスを使う。ただ、押印についてのQ&Aが言うとおり、特段の定めがなければ押印がなくても契約の効力は変わらない。

WordやExcelに貼ると大きさが違う

PNGには300dpiの情報を書き込んであるが、貼ったときに解像度を読むかどうかはソフト次第で、このページでは確かめていない。違ったときは、図の書式で高さを保存したときのmmに打ち直す。px指定で大きめに作って縮めて貼ると、拡大しても粗くならない。

楷書体が選べない

書体の一覧には、この端末に入っているフォントだけを出している。楷書体はWindowsにもmacOSにも標準では少なく、Officeに付くHG正楷書体-PROがあれば出る。手元にフォントファイルがあれば、書体の欄から追加できる。

入れた名前や会社名はどこかに送られるか

送られない。描画も保存もブラウザの中で行う。端末に残るのは前回の入力だけで、ブラウザのサイトデータを消せば消える。URLをコピーすると名前がURLに入るので、送る相手は選ぶ。

印影を貼る書類の記事

角印を置く請求書そのものは請求書・見積書の作成ツールで作れて、保存したPNGを印影の欄に読み込める。見積から請求までを番号でつないで請求漏れを見つける表は見積と請求の管理表の記事に置いた。

印影を貼ってメールで送った請求書は、電子取引のデータとして保存する側に入る。保存の決まりと索引簿の作り方は電子帳簿保存法の記事に書いた。日付印で締めの完了を残すなら、送付前の確認の項目はチェックリストの作り方の記事の9項目が使える。