2027年用の年賀はがきは、無地もインクジェット紙も1枚85円だ。100枚買うと8,500円になる。63円だった2024年用なら6,300円で、2,200円上がった。
調べていて一番驚いたのは、書き損じの交換手数料だった。99枚までは1枚6円で、99枚なら594円。ところが1回で100枚以上出すと全部の枚数が1枚13円になり、100枚で1,300円になる。1枚増えただけで706円上がる。
数字は日本郵便の2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要と、その別紙1の券種一覧、別紙4のお年玉賞品、国内の料金表(手数料)、書き損じはがき・切手の交換で、どれも2026年10月6日に確かめた。計算はMicrosoft 365のExcel(バージョン16)で確認、2026年10月6日。
年賀状100枚でいくらかかるか。2027年用は8,500円から
券種で売価が違う。2027年用は8種類あり、別紙1の売価をそのまま並べるとこうなる。
| 券種 | 売価 | 100枚 | 当初発行枚数 |
|---|---|---|---|
| 無地、くぼみ入り、インクジェット紙 | 85円 | 8,500円 | 3億3,470万枚 |
| 無地(四面連刷)、オリジナル用(四面連刷) | 4枚で340円 | 8,500円 | 2億411万枚 |
| 寄付金付絵入り(全国版、地方版23種類) | 90円 | 9,000円 | 1,659万枚 |
| 広告付(5種類、地域限定) | 80円 | 8,000円 | 53万枚 |
四面連刷は4枚つながった1枚で340円なので、1枚あたりは85円と同じで安くならない。寄付金付は1枚につき5円が寄付金で、100枚なら500円を寄付する形になる。広告付は5円安いが、売っている地域が限られ、当初の発行は53万枚しかない。
販売は2026年11月2日の9時から2027年1月15日まで。四面連刷だけは10月13日から印刷会社向けに前売りがある。
配布した表の1枚目に、送る枚数、券種、書き損じの枚数を入れると、はがき代と交換手数料が出る。例として、無地を100枚送り、5枚書き損じて販売期間中に交換する形を入れた。はがき代8,500円に手数料30円で8,530円。1通あたり85.3円になった。
もう1つ、寄付金付を選んで、書き損じ5枚を交換せずに買い足す形も入れた。105枚×90円で9,450円、うち寄付金が525円。交換すれば手数料は30円なので、買い足すと差は420円になる。
印刷代とインク代は入れていない。業者に頼むなら見積もりの額を足す。私は宛名だけ自宅で印刷していて、インク代は数えたことがない。
2024年10月から63円が85円に。値上げはもう一度あるかもしれない
はがきの料金は2024年10月1日に63円から85円になった。日本郵便が2024年6月13日に出した新旧の料金表に、通常はがきは年賀はがきを含むと注記がある。2025年用から85円で売られている。
交換手数料も同じ日に上がった。99枚までは1枚5円が6円に、100枚以上は1枚10円が13円になった。100枚以上の側の上がり方のほうが大きい。
その先もある。日本郵便が2026年5月15日に出した収支改善計画には、仮に20円の料金改定を2027年10月に行えば、2028事業年度に1,981億円の収支改善になると書いてある。10円の案も並んでいる。決まった話ではない。ただ、20円上がれば2028年用の100枚は10,500円になる計算だ。
年賀はがきは何枚売られているか。3年で14.4億枚から5.6億枚に
当初発行枚数は毎年の発行概要の別紙1に載っている。4年分を並べた。
| 年用 | 当初発行枚数 | 前年比 | 無地の売価 |
|---|---|---|---|
| 2024年用 | 14億4,000万枚 | 63円 | |
| 2025年用 | 10億7,000万枚 | 74.3% | 85円 |
| 2026年用 | 7億4,841万枚 | 69.9% | 85円 |
| 2027年用 | 5億5,593万枚 | 74.3% | 85円 |
3年で38.6%まで減った。値上げの年に26%減り、その翌年はもっと減っている。単純に枚数と無地の売価を掛けると、2024年用の907億円が2027年用は473億円で、値上げしても半分ほどになる。売れ残りや券種の違いを入れていないので売上ではないが、規模の感覚はつかめる。
日本郵便の2027年用の発表文は「今年も出しとこ、年賀状。」を副題にしていて、本文に年賀状じまいという言葉も出てくる。やめる人が多いのを、出す側も前提にしている。
書き損じの交換は100枚目で手数料が706円上がる
交換手数料は「1回の交換請求」の枚数で決まる。手数料の表の注記を読むと、1回の請求で出した全部の券種の枚数を足して100枚以上になると、全部に1枚13円がかかる。99枚までの分は6円、100枚目から13円、という段階ではない。服喪による年賀はがきの無料交換は、この枚数に入れない。
配布した表の2枚目に、1枚から200枚まで並べた。
99枚を1回で出すと594円、100枚を1回で出すと1,300円。同じ100枚を50枚ずつ2回に分けると600円で、1回で出すより700円安い。逆から見ると、100枚を1回で出す1,300円があれば、分けて出せば216枚まで交換できる。
100枚以上を1回で出して、99枚の594円を下回る枚数は1つもなかった。100枚以上あるなら、99枚以下に分けて出したほうがいつも安い。
ただ、同じ日に同じ窓口で2回に分けて出したときに「1回」と数えてもらえるかは確かめていない。私なら日を変える。
もう1つ、交換に出したはがきはお年玉くじを手放すことになる。日本郵便のQ&Aの143番は、書き損じや未使用の年賀はがきでも当せんすれば賞品と引き換えられると書いている。抽せんは2027年1月25日で、販売は1月15日に終わる。今年の年賀はがきに替えたいなら15日までに出すしかないが、切手に替えるだけなら25日の抽せんを見てからでも遅くない。
年賀状じまいで余ったはがきはどうするか
前の年の年賀はがきは、今年の年賀はがきには替えられない。日本郵便のQ&Aの135番が、通常のはがきや切手には1枚6円で替えられると書いている。
85円の年賀はがきは、くじの年が過ぎても額面は85円のままなので、普通のはがきとして出せる。2024年用までの63円のはがきは、今の料金に22円足りない。
配布した表の3枚目に、余ったはがきの額面と枚数を入れると、差額の合計と交換して受け取れる額が出る。例として、2025年用と2026年用の余りが60枚、2024年用までの63円が50枚、合わせて110枚の形を入れた。
1回で全部を交換すると110枚なので1枚13円、手数料は1,430円で、受け取れる額は6,820円。99枚以下に分ければ1枚6円で660円、受け取れる額は7,590円になる。分けるだけで770円違う。
63円の50枚を交換せずに使うなら、22円の切手を50枚分、1,100円貼ることになる。年賀状をやめても、寒中見舞いや仕事の礼状で出す当てがあるなら、使ったほうが残る額面は多い。出す当てがなければ、切手に替えておくと封書にも使える。
料額印面が汚れたり破れたりしたものは無効で、交換できない。家族に不幸があって出せなくなった年賀はがきは、販売期間中なら手数料なしで普通切手などに替えられる。
12月20日より前に出すと年内に届く
2027年用は日程が3つ変わった。年賀状の引受開始は12月15日から12月20日に、元日に届けるための差し出しの目安は12月25日から12月27日に、販売終了は1月10日ごろから1月15日になった。
気をつけるのは早く出す人のほうだ。発行概要には、12月19日以前に出した年賀状は通常の郵便として年内に届くと書いてある。去年までの感覚で16日から19日に出すと、元日を待たずに届く。会社で一度に出す日を決めているなら、2026年の12月20日は日曜で、その前の金曜は18日になる。年末の休みの並びは2027年の有給と連休の記事に書いた。
四面連刷は必ず4枚に切り離して出す。切り離していないものは、郵便はがきとして引き受けないと別紙1に書いてある。
お年玉くじは100枚もらうと3等が何本当たるか
賞品は3つ。1等は現金30万円で100万本に1本、2等は賞品カタログギフトで10万本に1本、3等はお年玉切手シートで100本に3本だ。3等の切手シートは85円と110円の切手が1枚ずつで、額面の計は195円になる。
配布した表の4枚目で、受け取る枚数ごとの見込みを出した。くじの番号が互いに無関係だとみて計算している。
100枚受け取ると、3等の見込みは3本で585円分になる。1本も当たらない確率は4.8%しかない。30枚だと見込みは0.9本で、1本も当たらない確率は40.1%まで上がる。
1枚あたりの見込み額は、1等と3等を足して6.15円だった。2等は金額が発表資料にないので入れていない。
1枚6.15円は、書き損じの交換手数料の6円とほぼ同じだった。書き損じを抽せん前に交換すると、手数料とほぼ同じ額のくじを手放している。
配布した表の使い方
- 1_費用に、送る枚数、券種、書き損じの枚数、書き損じを交換するか、受け取る枚数を入れる。券種は5_料金の8種類から選ぶ。
- 書き損じが100枚以上になると、交換手数料の欄が赤くなる。そのときは2_交換手数料で分けた場合の額を見る。
- 年賀状をやめて手元に残ったはがきがあるなら、3_手元のはがきに額面と枚数を入れる。

料金が変わったら、5_料金の売価の列と、各シートの式にある6と13と85を直す。2027年10月に改定があれば、2028年用の分はそこから入れ直すことになる。
手数料が枚数の境目で跳ねる形は、硬貨の両替にもある。硬貨は何枚まで支払いに使えるかの記事では、銀行の窓口の両替が10枚と11枚で770円違った。
確かめていないこと
同じ日に窓口で2回に分けて交換を頼んだとき、それぞれを「1回の交換請求」として数えてもらえるかは確かめていない。手数料の表は「1回当たりの交換請求」としか書いていない。
63円のはがきに22円の切手を貼って出せることは、日本郵便のはがきのページでは見つけられなかった。旧料額のレターパックに差額の切手を貼って使えることはQ&Aの797番にあり、料金の表から足りない額が22円なのは確かめた。
お年玉の2等のカタログギフトがいくら相当かは、発表資料に書かれていないので確かめていない。くじの番号が互いに無関係だとした計算も、実際に届く年賀状の番号の並び方は確かめていない。
2027年10月の料金改定は、収支改善計画に「仮に」として載っている段階で、決まったかどうかは2026年10月6日の時点で確かめていない。



